T-4型機の飛行停止に思う
最近、すでにシエアしたように、T-4ブルーのエンジンの不具合発生に伴う同機種の飛行停止が報じられた。
報道では、ブルーの展示飛行などへの影響が報じられ、広報に影響し多くの国民の皆さんに迷惑をかけるが別の意味で重大な事案と推察している。
この機種初飛行をえてこの松島基地に初めて配属されたのが平成2年1月26日、風が強かったためR/W33に着陸したと記憶する。
当時飛行隊長であったため懐かしく思える。
「機番は627号機」
T-4は、何かと縁がある。このエンジンが開発されたとき、岐阜基地当時の実験航空団飛行隊に所属、訓練幹部/運用班長を経験していた。
XF3エンジンからXF3-1、XF3-2、XF-3までの開発業務を見てきた。
川重がよくぞ育てたという感が今もしている。
会社とともにしっかりとした対策を講じてほしい。
しかし、航空自衛隊に及ぼす影響ははかりしえない。
問題は戦闘機操縦者の育成である。
芦屋基地、浜松基地で課程教育を行う上で飛行停止が長期にわたると教育体系に影響が出る。
T-4しか搭乗していないパイロットの技量維持にも影響し、飛行再開になっても飛行安全に対する基本的教育の徹底が望まれる。
<平成2年の春、T-2の後期型・前期型・T-4・T-33Aの編隊飛行を行い、広報写真とした。・・・一番機(奥、188号機)前席が小生>