ベルトコンベア視察

 15日臨時議会が終了した午後、野蒜高台移転地の工事に於いて最大の設置構造物ベルト幅180センチの巨大コンベアを視察した。
 市が東日本大震災に伴う集団移転先として造成する野蒜北部丘陵地で今月、大量の土砂を搬出する巨大なベルトコンベヤーが稼働した。。
 コンベヤーは延長約1.2キロで、幅1.8メートル、高さ12〜27メートル。造成地から住宅を避け、土砂を仮置きする国有林跡地までのルートで設置された。
 一戸建てと災害公営住宅計448戸分の宅地を確保する野蒜北部丘陵地では、91.5ヘクタールの造成で約550万立方メートルの土砂が発生する見込み。

 コンベヤーは土砂を分速120メートル(コンベアの能力は2300トン/h一日1万トン)で運び、1日当たり約1万立方メートルを処理する。来年3月までに約310万立方メートルを搬出。半分は盛り土や農地復旧などに活用される。
 土砂をダンプカーで運ぶ場合、3年以上かかるとの試算があった。市は工期短縮のためコンベヤー導入を決め、昨年8月に着工。13日に本格稼働した。総工費は約70億円。
 野蒜高台では仙石線工事も着実にすすんでいる。