2012-06-01から1ヶ月間の記事一覧

一歩前進−28 教官と学生

ここ松島基地では、教育部隊として発足以来戦闘機操縦法を教育している。 今までの課程で教育されてきた基本操縦法は既に身に付いている事を前提に、戦技、所謂、敵の戦闘機や爆撃機等を撃墜する基本的方法を教育する。 今まで修得した空中操作やアクロバッ…

議員防衛研究会松島基地視察

6月29日、議員防衛研究会は、参加できる議員10名により基地視察を行いました。 議会での視察が出来ないままでいたため本日有志での視察を計画しました。 基地司令の挨拶の後、大泉3佐から①震災の被害状況②基地の現状と今後③基地内現場視察の順に行いま…

一歩前進−27 緊急待機(スクランブル待機)

昭和42年3月松島基地に赴任して6ヶ月、射撃資格は不十分であったがこの年の10月、初めての実任務に就くことになった。 当時、F−86Fでのアラート待機は、日の出30前から日没30分後までの勤務であり夜間は、F−104が待機についていた。 従っ…

一歩前進−26(47) 夜間飛行

夜間飛行は、官民を問わずパイロットには欠くことのできない重要な科目の一つである。 操縦そのものは、昼間でも夜間でも大きな違いはない。ただ見えない(暗い)という心理的なものが大きなウェイトを占める。 夜間飛行の前には、一口必ず何かを口にする習…

一歩前進−25(105) 恐怖の克服

自己管理能力について記したが飛行そのものがストレスであり、恐怖そのものが常態であるとの認識を固めれば技術の向上を通じ完成することにより恐怖を克服し、強く逞しい戦闘機操縦者に育っていくものと思う。 ベテランになっても無意識的に行う誤操作により…

一歩前進−24(71) 非常呼集時の営内候補生の役目

TR訓練期間中の新米パイロットの仕事は、早朝のオペレーションの清掃、先輩へのコーヒーやお茶の準備、客の接待等の小間使いである。たまには、コピー、ガリスリ、代書、また、慣れてくるとアラートのデスパッチャーと多彩な仕事が毎日忙しくあてがわれた…

授業参観に行ってきました

6月15日午前、久しぶりに東小の子供たちの授業参観。主として書道教室(2年4年6年の各教室)の子供たちの様子を見に行った。 休み時間では多くの子供たちが校庭で楽しく遊び回り、授業ではこれまた一生懸命勉強する姿を見た。 低学年では一部走り回る…

6月17日、郡山市に行ってきました。 何年かぶりに三楽書道会本部を訪れ、主幹から漢字の添削を受けました。初めての添削基本について指導を受け気を新たにしました。また、阿部先生もおられたので仮名の添削もお願いしてきました。 片道2時間30分、や…

一歩前進−23 (70) 新任地松島

昭和42年3月25日付け、FC卒業し初めての任地、松島基地第4空団第5飛行隊に着任した。卒業前の任地希望は、第5飛行隊、第7飛行隊、第6飛行隊であった。 5Sqは、第1希望であり小躍りして喜んだ。しかし、当時、飛行場はどこにあるのかわからな…

一歩前進−22(37)  イメージトレーニング

最近色々なところで「イメージトレーニング」に関する言葉を聞く。 自衛隊のパイロットの飛行訓練にも欠かせない重要なトレーニングである。 学生訓練に於いて、ユニークな訓練方法を取り入れ実施したことがある。 学生は必至だが端から見ると滑稽に見えるが…

一歩前進-21 エースを狙え

パイロットを目指して5年半(24歳)第4航空団第5飛行隊に配属され「お茶くみ」「掃除」「宴会係」の雑用全般の中で日一回の飛行訓練が続いた。 戦闘機操縦課程を卒業したとはいえまだまだ半人前、一人前になるには更に6〜8ヶ月の訓練をし、アラート待…

バラが咲きました。

庭の水はけ工事も終了し、やっと春の日差しが強くなってきています。しかし、10日には、東北地方も梅雨入りと成り、昨日、今日と晴れ間が出てきました。今のところ風もなく、過ごしやすい一日を過ごしていまする 議会における一般質問も終了し、明日は特別…

一歩前進-20 夢とやりがいのある仕事へ

浜松での教育が終了し意気揚々と新任地である松島基地に向かった。 仙台から仙石線に乗った。 当時は、快速はなく各駅停車の情緒豊かな町並みをゆっくりと満喫しながら赴任であった。 昭和42年3月30日午後3時、矢本駅についた。閑散とした静かな町の向…

一歩前進-19 緊急事態(エマージェンシー)

この戦闘機操縦課程では、4回の緊急事態を経験した。 「エマージェンシィ」の無線を傍受すると空地において様々な態勢がとられる。 通常訓練の場合は、2〜4機編隊で行動する。緊急事態が発生したならば、僚機が速やかに追随(チェイス)し、当該機の外見…

一歩前進-18  戦闘機操縦課程

今までは、あらゆるアクロバットの基本を学んできたが、F−86Fにより戦闘法の基本を学ぶことになる。 一人乗りであるため最初から単独飛行である。徹底した緊急事態対処要領を演練し習熟した後飛行が開始された。 教官は、実戦部隊で2〜4機編隊長で緊急…

リーダーシップの概念

防大7期、佐藤守。 好きなことを言う、防大出身者にしては変わり者か。しかし私は彼が大好きだ。と言ったら怒られるがFCの教官であり3空団では上司と部下の間柄。 しかし、彼は、良くアドバイスをくれ、仕事では専門的なことについては時として任せてく…

一歩前進-16-2(110)  第2操縦課程

この課程のことは前記したが、ここでの体験は、私の自衛隊での飛行機乗りとしての原点というべき重要な期間となった。 T−34メンターを7/7で卒業し、おまけにエリミネート寸前での卒業だった経験は、このコースをいかに上位で卒業しかつ戦闘機への道へ…

一歩前進-17   ウイングマーク

芦屋での訓練が終了し、T−33Aによる浜松での教育が始まった。 同期生は、ここまで18名の脱落者(パイロット免)を出した。 「明日は我が身」と言う厳しい毎日であった。 今までと同様空中操作・編隊飛行・計器飛行等が行われるがここでも重要な課目は…

一歩前進-16 空中接触・ベイルアウト

16と17が入れ替わってしまいました。 T-1での出来事は沢山在りますのでそのうち書きたいと思います。 T−1初等練習機による訓練飛行中の出来事である。 英語課程を一足先に卒業した同期生が編隊飛行中、空中接触し一名がベイルアウト(緊急脱出)した…

マンホールトイレ

東松島市では防災事業の一環でマンホールトイレの整備を継続している。 震災以前から整備をしてきたが、当時整備したのは、今回被災した場所が多く、ほとんど全滅状態でした。 今回からは、学校や被害の少ないと予測される学校や市民センターなどに設置する…

サルビア植栽

6月3日、朝6時30分、東松島市内の国道・県道など多くの道路の沿線で市民全員参加の市花(市花はサルビアですが、黄色のマリーゴールドも植えます)の植栽運動が行われ多くの市民が参加しました。 どちらかと言えば役員や高齢者の参加が多いのですが約3…

一歩前進−15 ロスト

空中操作」の中間検定時、当時日本海空域でアクロバット・ストール等のチェックを雲上で行っていた。雲のトップ(雲上高度)は、約15000フィート、その上は中国からの「黄砂」があり視程が悪かった 通常海岸線や地形を見ながら課目を組み立てるが雲上で…

仮設住宅は、花一杯

6月1日早朝、久しぶりに友人の住む矢本運動公園の仮設住宅に行ってきました。 この人着きずいぶん生活環境が変化していました。 4月初めの花見のころは、仮設の路地には、路上駐車する車両で道がふさがれ、雑然としていました。何となく生活に疲れ、何か…