「石巻千石船の会」研修旅行

 9月24日(日) 「石巻千石船の会」日帰り研修旅行が17名の参加行なわれ参加しました。
 コロナ禍では中止もありましたが、毎年計画されている恒例研修、コロナ禍前は、1泊での行程でした。
 研修先は、①陸前高田市博物館見学②津波伝承館・道の駅③碁石海岸レストハウスで昼食④大船渡気仙丸見学⑤気仙沼大橋(鶴亀橋)を渡り大島周遊です。

 8時石巻駅前を出発、最初の研修先の陸前高田市博物館を目指し0940予定通り到着。
 当館は昭和3 4年に東北地方第1号の公立登録博物館として開館、 東日本大震災津波により施設は全壊し、貴重な資料も壊滅的な被害を受けましたが多くの資料はレスキュー・再生されました。
 約56万点の資料のうち、約46万点を救出し修復作業を継続しています。同じく壊滅的な被害を受けた「海と貝のミュージアム」の機能を合わせて昨年11月に開館しています。
 「海と貝のミュージアム」に展示されていたツチ鯨の剥製は見える方の片面だけ修復されていました。

エントランスと復元作業
槇野富太郎博士展

 次は、津波伝承館・道の駅、2019年9月22日に開館しました。
 高田松原津波復興祈念公園内に位置し、道の駅高田松原を併設するほか、同公園内では「奇跡の一本松・高田松原ユースホステル津波の悲劇を繰り返さないために、津波の事実と教訓を後世に伝えるとともに復興の姿を国内外に発信することを目的としています。
  周辺には、高田の松原は江戸時代から植えられたクロマツ約7万本がありましたが、奇跡の一本松を残して全滅しました。
 現在は再生事業で約4万本のクロマツの苗が植えられました。津波伝承館に併設された道の駅が在り多くの観光客などが訪れていました。

 昼食は、碁石海岸レストハウス。昼食後約30分の散策でした。
 昼食後、雷岩(かみなりいわ)と乱暴谷(らんぼうや)、千代島、碁石岬、を散策しました。

 3番目の碁石海岸は、碁石のような扁平な石(黒色の泥岩による円礫)を主体とする海岸、および、周辺の観光エリアの総称で三陸復興国立公園に属します。

 
 4番目の研修地は、大船渡気仙丸見学です。
  気仙丸は平成4年の「三陸海の博覧会」において復元展示された船で、「気仙船匠会」によって造られ、「三陸・海の博覧会」の後は、海上に係留され、夏まつりなどのイベントや、NHK大河ドラマ菜の花の沖」「龍馬伝」などのロケにも利用されていましたが、令和3年、建造から30年が経過し、船体の痛みも大きくなったため、陸上展示補修、補強工事し耐久性強化のため液体ガラス塗装を施して、大船渡市防災観光交流センター付近(かもめテラスの近隣)されています。
 気仙丸も1 9 9 9年と2 0 0 3年には体験乗船もしています。気仙丸は3 50石積、全長約18 メートル、幅約5. 8 メートル、帆柱高 さ約17 メートル、16反帆、重量約2 3トンです。現在、千石船の復元船は日本に4隻ありますが、すべて「気仙船匠会」が関わっているという事です。

気仙丸船内

 5番目は、「気仙沼大橋(鶴亀大橋)」です。
  0219年4月7日に開通したアーチ橋で支間長は297メートルで東日本最長で、全国でも3番目の長さです。橋げたは重量2700トンあります。東日本 大震災で孤立した大島の復興のシンボルでもあります。
 橋桁の高さは水面から約 32メートルあります。
 最後の研修場所でもあり、全員歩いて橋をわたり午後の涼しい風を体いっぱいに浴びながら初秋の訪れを満喫しました。

龍舞岬、全員で記念撮影

 

 帰りのバスの中では、事務局長の本間さんに感謝を述べての研修雑感を各人紹介し思いに慕っていました。
 30遅れて石巻駅前に到着し、来年の企画に期待し散会しました。