一歩前進−65 (48 日本三大遺訓)

資料を整理していたらこんなものが出てきた、雑学の一ページにてもどうぞ
1 貞山正宗公遺訓
仁に過ぐれば弱くなる
義に過ぐれば固くなる
礼に過ぐればへつらいとなる
智に過ぐれば嘘を付く
信に過ぐれば損をする。
気長く心穏やかにして万に倹約を用いて金を備なうべし。倹約の仕方は、不自由を忍にありこの世の客にきたと思えば何の苦もなし。
朝夕の食事うまからずともほめて食うべし。
元来、客の身なれば好き嫌いは申されまし。今日の行き送り子孫姉妹によく挨拶して娑婆の御いとま申すがよし。
2 徳川家康公遺訓
人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くがごとし急ぐべからず。
不自由を常と思えば不足なし。心に望みおこらば困窮したるときを思い出すべし。
堪忍は無事長久の墓、怒りは敵と思え勝つことばかりしりて負くることを知らざれば害その身に至己をせめて人を責めるな。及ばざるは過ぎたるにまされり。
3 水戸光圀公遺訓
苦は楽の種、薬は苦の種と知るべし。
主人と親とは無理なるものと思い恩を忘するることなかれ、下人はたわらぬものと知るべし。
子ほどに親を思い子なきものは身に比べて近きを手本とすべし。
掟に怖ぢょ。朝寝すべからず。長座すべからず。小事もあなどらず大事も驚くべからず。
慾と色と酒はかたきと知るべし、九分は足らず十分はこぼるるとしるべし。
分別は、堪忍にありと知るべし、正直は一生の宝、堪忍は一生の相続、慈悲は一生の祈祷としるべし。