一歩前進−64 (46 家庭の不測事態対処(危機管理))
不測事態対処=危機管理といわれ世論をにぎわせてから久しい年月が過ぎた。
此の4文字を口にする人が多いが本当に考えている人は少ない。>
市政・会社・家庭にとあらゆる状況の中で不測事態は存在し、常に対処能力を向上させていかなければならない。
阪神淡路大震災においては、県政・市政の対応のまずさが自衛隊の出動を遅らせ被害を拡大させた事実、災害派遣活動中の隊員に対する行政側の対応には目に余るものがあったといわれる。隊員が引き上げる際の市長等の感謝の意は絶大であったと聞くが、その後の反省の文書の中では、何が大切かまとめられているがその中では、一番目は、「ボランティアに対する協力態勢の確立」であり「自衛隊との連携」は、一番最後であったと聞く。
自主完結型の自衛隊とボランティア活動と何が異なり何が必要か理解されていない。
不測事態は起こってもらいたくない、準備に時間がかかる、特定できない等の理由をかってにつけ予測出来る事態から回避している。しかし、自分の住む家や生活環境の中で自分や家族を守るため知らず知らす不測事態対策を行っている。
それらを分類すると「経験(受身)」からくるもの「勉強(能動)」しながら行っているものに分けることが出来る。
経験からくるもの
1 けがをしたら クスリを飲む、病院に行く
(いつも確認準備している)
2 ものが壊れたら 大工道具
(すぐ修理する)
3 学校に遅れたら 電話、タクシー
(初動対処)
4 夜間帰りが遅くなったら 電話、帰路の検討
(次ぐに起こる不測事態対処)
勉強からくるもの
1 火事になったら 延焼回避
事後処置(保険)
2 交通事故 処置要領
(保 険)
3 親類の不幸 旅費・地図
実は、このように生活の中で様々なことを考えているのである。
行政や企業主そして一家の主は、その立場に於いてあらゆる事態を常に考え対処要領を準備しておき、〜したらどうすることをリストアップし整理しておく必要がある。
勿論、〜ならないように努力することがより重要であることを忘れてはいけない。