一歩前進―40( 56 飛行前ブリーフィング)
各戦闘機部隊、各教育部隊とFLTブリーフィングの内容は違うが、たまたまT−2部隊での教育用IF(計器飛行)のブリーフィング用紙が出てきた。
当時を思い出し、その概要を紹介します。
T−2教育では、学生に実施させ自学研鑽能力の向上をめざした。
全般的なもの、機番、パイロット名、エンジンスタート、タクシーアウト、離陸時間、GCI等との交信要領、ATCとの交信要領、RTB手順、空域での訓練要領、各訓練項目の着意事項等着陸までの一連の流れをブリーフィングする。
最後に、緊急手順で締めくくる。
☆この日のIFフリーフィング
この日の計器飛行は、天候不良のためGCAのみであった。
離陸は、ITO、それまでは前席教官が行う。ただし、ATCとの交信状況は後席学生が行う。
離陸後、GCAと交信し、指示によりDown windに入る。
諸元は次の通り。
Down wind 180〜200kt(Pwr85%)
Base leg 145+F、Gear↓
Dog leg 115+F、FlapL/D↓
Final leg S/B↓、Pwr83%
Missed App 93%、S/B↑、θ=6〜8°
150+Flap↑
180〜200kt(87%)
Down windヘ向かう。
このブリーフィングカードには、この手順のほかに着意事項がびっしり書いてあった。
そして、最後に、緊急手順がかかれてあった。
(当時から、飛行前ブリーフィングには必ず、関連緊急手順を含み確認してブリーフィングを終えるようにしていた)
これ以外に実際に離陸開始操作前には必ず、Abort T/O手順をコールし操作で順を確認した。
☆Emergency Ground Egress
(地上緊急時飛行機と座席をセパレイトする手順)
①Seat safty handle Safe(Up)
②③Shoulder harness Release
④Restraint emer release handle Pull
⑤Canopy open
もし、CANOPYがOPENできない場合は
⑥ECD Lever safty pin Remove
⑦ECM Lever Lever down