一歩前進―44(29―ポカミスの条件)

 平成24年9月27日、今日から30日までの間「秋の交通安全運動」がはじまる。
 
  渡辺副署長と一緒に(防大1期生鈴木龍生氏といとこ)
 06:30出動式があり、その後矢本駅などでチラシやティッシュをくばり、安全意識の高揚を図った。春と秋の恒例行事である。
 出動式では市長、議長、警察署長等などの挨拶があり交通事故絶滅に向けての活動のあり方などが述べられた。
 そこでこのシリーズ「一歩前進」の中からポカミスについて記してみたい。
 仕事をしているといろいろな事故が発生する。
作業事故、交通事故、水難事故、爆発事故等各種要因が伴う事故がある。
航空自衛隊では、航空機を飛行させるため多くの隊員が作業等を行っている。
 各レベル、各種職種に応じてやるべき事が細分化している。
安全に且つ機宜に応じ戦力(隊員や航空機・ミサイル等)を最大限に発揮し任務を遂行するために種々の方策がとられる。
安全対策、隊員指導、任務遂行のための指針、隊務運営要領等があるが今回は、基本的作業を行ううえでいつも問題になるポカミスの発生条件について考えてみたい。
「ポカミス」の本来の意味は、ポケットしていたときのミスであり、所謂マンネリによるものとはちょっと異なる。
 発生の条件を分析しこの種の要因として発生する事故防止に役立てば幸いである。
 ①休日・休暇前後・出張等で生活環境に変化があるとき
 ②前日の疲労=二日酔い
 ③悩み
 ④人間関係の変化
 ⑤肉体的変化
 ⑥配置・変更等で生活環境に変化
 ⑦不快指数
 ⑧天気現象の変化
 ⑨騒音・照明・色彩等の変化
 ⑩作業場の変化�t知識・技術に変化�u作業が複雑�v時間的余裕がない等が挙げられる。
ポカミスによる事故を少しでも減少させる為には、上記の要因となるべき事項が見えたとき、その恐れがあるとき、管理者等は、注意喚起とその是正処置を行うべきである。
「ポカミスによる事故」は、個人の責任によることも大ではあるが、事故による種々の問題を抱えるよりも、日々従業員や社員の状況を観察し、気持ち良く利益をあげたほうが安上がりである。
 自衛隊では、こんな言葉をよく使い部下の安全意識を高揚させる。
安全のABCを常に意識せよ
A:当たり前のこと」を「B:ぼけっとせずに」「C:ちゃんとやる」がポカミス防止の第一歩である。